この世のゆらぎ

1/fゆらぎをご存知だろうか。

 

自然界においてよく見られるものだ。一定のようでいて、実は不規則なもの。

 

川のせせらぎ、心臓の鼓動、風のそよぎ、雨音、木洩れ陽、電車の揺れなどのほか、様々なシーンで見ることができる。

 

この世は1/fゆらぎで満ちている。宇宙の始まりも、永遠のように続いていた無にゆらぎが発生したことに由来しているらしい。

空間的なゆらぎには、音としての振動も含まれてくる。

 

ゆらぎの中で無から有を生み出すこと。それは人の暮らしにも通じるものがある。

心とお金の豊かさを追い求めることは健全な欲求である。

だが、多くの人は豊かになれない。それは何故なのだろう。

 

誰しも全てが順調で、平坦な道を歩きたいものだ。でも、現実はそうはいかない。

本当は平坦な道なんてない。ゆらぎがあることが自然の道理なのだから、フラフラしながら辿り着けばいいのである。多くの人が嵌る落とし穴はそこにあるような気がする。

 

成功しようとすれば、必ず何かの障害が現れるものだ。家族の反対、資金問題、自分自身の弱さなどもあるかも知れない。

それもゆらぎの一つとして捉えれば、不足もなければ不満もない。自然な流れなのだから。この流れに流されず、抵抗もせず、前に進んでいこう。

 

このところブログに株式投資関係のことを書いてきた。株価の上がり、下がりもゆらぎである。ゆらぎの先を読むようにしていきたいものだ。でも、ゆらぎの予測は難しい。だから、ゆらぎはピンチにもなるだろうが、大きなチャンスにもなる。今回、北朝鮮リスクによって東京市場ボラティリティが高まっている。これをチャンスにするかどうかは自身の行動にかかっている。

 

これまでのボクの人生の大事な出来事を振り返って見ると、自然の流れ、ゆらぎに逆らってみたこともあったと思う。そして、その結果は決していいことにはならなかった。自然のゆらぎには何らかのメッセージがあるような気がしてならない。

 

1/fゆらぎには人をリラックスさせる不思議な力もあるようだ。心豊かに、お金も豊かに生活するには、緊張の連続ではうまくいかない。確かに日々の仕事は忙しく、投資の世界は厳しいものだ。だからこそ、1/fゆらぎを日常の生活に上手に取り入れてみることをお勧めしたい。

 

波の音や小鳥のさえずり、ときには静かにロウソクの火を見つめてみよう。森林浴もいい。