いい予感を大切に(時間の不思議その1)

過去、現在、未来

 

時間の流れは、どうなっていると思うだろうか?

 

過去があって、今この瞬間、つまり現在がある。そして、明日という未来が来る。

そんな風に思っていないだろうか。

 

ところが実際には、時間の流れは未来から過去に向かって流れている。

これが正解であるというのが、最近の物理学的な考えのようである。

 

でも、ボクは時間というのは過去も未来も、そして現在も同時進行であると思っている。

ちょっと不思議な感覚かもしれないが、今から10年以上前に自分の体験をもとに気づいたことなんだ。

 

ボクは学者ではないので、詳しい理論は後にして、まずは具体的な体験をお伝えしよう。人の感情は時間が同時進行であることを教えてくれる。深い悲しみや大きな喜びほど、特にこれを感じさせてくれるものはない。

 

例えば、昨日学校でものすごく不愉快なことがあったとする。その不愉快なことを特に思い出してもいないのに、次の日も何となくイライラしたり、気分が沈んだりしたことはないだろうか。

 

その不愉快な出来事は過去のことである。思い出したときは、記憶が蘇って脳が現実のことのように感じさせてくれるので、そうなると頭の中では過去ではなく現在の出来事になってしまう。だから、ちょっと不愉快なことがあったくらいでは、なかなか時間の不思議は理解できないかもしれない。

 

では、身近な人が亡くなったりした場合の深い悲しみはどうだろう。なかなか消えるものではない。また、弾けるほどの喜びがあったときはいかがだろうか。そのような時の感情は、数日間は持続するように感じるものだ。

 

そのように過去の感情が現在に影響を与えることは理解していただけると思う。これだけでは、時間が同時進行であるとまでは思えないだろう。

 

実は、過去の喜怒哀楽の感情が現在に伝わるのと同じように未来の喜怒哀楽の感情が現在に伝わるという体験を何度もしているのだ。

つまり、過去も現在も未来も同時進行であるとすれば、過去の感情は現在に伝わることになるし、未来の感情も現在に伝わることになるわけである。

 

最初、このことを発見したときは、自分でも信じられなかった。でも、いろいろと試してみて、やはり未来の感情が現在に伝わるという確信を持っている。

 

小さな感情の起伏では、さざ波のようになって、今の感情に打ち消されてしまい、わからなくなる。でも、ハリケーンのような大きな喜び、悲しみの感情は、未来から現在に伝わって来るし、何らかの影響を与えていると思っている。

 

嫌なことや悲しいことは、なるべくなら避けて通りたいので、このことを試すには喜びや嬉しさの感情で試してみると面白い。

 

嬉しいことがあった時には、体全体で喜びを感じるようにしてみよう。そのうち、何となく明日、いいことがあるかも!という予感がわかるようになってくる。

 

心とお金の豊かさのために、いい予感をうまく活用することは、とっても大切なことなのだから。